心電図検定2級を受けてみたいけれど、「今さら落ちたら恥ずかしい」「自分のレベルで2級を受けて大丈夫かな」と迷っていませんか?
私自身、心電図検定2級を受ける前はそんな気持ちがありました。
受験した当時の私は、生理検査室での勤務が10年前後。心エコー業務がメインで認定超音波検査士(循環器)は取得していましたが、心電図を読む機会は以前よりかなり減っていました。
学生時代は心電図が好きだったものの、勤務年数が上がるにつれて心電図検査を新人さんにお願いすることも増え、「教える立場なのに、前より自信がないな」と感じることも。
そこで、心電図をもう一度きちんと勉強するきっかけとして、2025年に心電図検定2級を受験しました。
結果は無事合格。
この記事では、心電図検定2級に合格するまでにどのくらい勉強したのか、実際に使った参考書・問題集、勉強法、試験を受けて感じた難易度などをまとめます。
私と同じように、臨床では心電図に関わっているものの少し苦手意識がある方や、「2級から受けても大丈夫かな?」と迷っている方の参考になればうれしいです。
心電図検定2級を受験した理由
心電図検定2級を受験しようと思った一番の理由は、心電図に対する自信を取り戻したかったからです。
私は生理検査業務に10年ほど携わっていますが、ここ数年は心エコーがメイン。心電図は新人さんにお願いすることも増え、以前ほど自分で検査する機会がなくなっていました。
それでも、新人さんに教えたり、サーベイで波形を読んだりする機会はあります。
そんなときに「これで合っていたよね?」と少し不安になることが増え、一度きちんと勉強し直したいと思ったのが受験のきっかけでした。
心電図検定は受験資格に制限がなく、臨床検査技師でなくても受検できます。級ごとの難易度や合格率、受験資格、申し込み方法などは「心電図検定の合格率は?試験日・難易度・受験資格を解説【2026年】」でまとめています。
心電図検定2級の勉強時間|約1か月前からスタート
私が心電図検定2級の勉強を始めたのは、試験の約1か月前です。ただ、最初から毎日しっかり勉強していたわけではなく、本格的に取り組んだのは3週間ほど前からでした。
・3~2週間前:1日1時間程度
・2週間前~試験直前:1日2~3時間程度
日頃から心電図をたくさん読んでいるわけではなかったので、長期間じっくり勉強するというより、試験前に集中して対策する形になりました。
本当はもう少しやり込むつもりだったのですが、思ったほど時間が取れず。「やりたかったことはギリギリできたかな」という状態で本番を迎えました。
そのため、「心電図検定2級は1か月勉強すれば十分」とは言い切れません。もともとの心電図の知識や、普段どのくらい波形を見ているかによって必要な勉強時間はかなり変わると思います。私の受験時のレベルとあわせて、ひとつの目安として参考にしてください。
心電図検定2級で使った参考書・問題集
心電図検定2級の勉強では、公式問題集を中心に、普段から使っている心電図の参考書とYouTubeを組み合わせました。
私の場合、試験のために参考書を何冊も買いそろえたわけではありません。問題を解く→分からないところを参考書で確認する→波形をたくさん見るという使い方が中心でした。
①心電図検定公式問題集&ガイド 受検者必携!2級/3級/日本不整脈心電学会心電図検定委員会
心電図検定2級の対策では、まず公式問題集を解きました。
私が使ったのはかなり前に購入した旧版ですが、試験で問われる知識を確認しながら、自分の苦手な分野を見つけるのに役立ちました。
収録されている111問を解き、間違えた問題や自信のない部分を参考書で調べ直す、という使い方が中心です。問題集だけで勉強を完結させるのではなく、知識を整理するための軸として活用しました。
なお、私が使用したのは旧版なので、これから購入する方は現在販売されている版や収録内容を確認してください。
②心電図の読み方パーフェクトマニュアル 理論と波形パターンで徹底トレーニング
『心電図の読み方パーフェクトマニュアル』は、私が入職してから10年前後使っている参考書です。試験対策だけでなく、普段サーベイなどで分からないことがあったときにも頼っています。職場でも「ちょっと貸して」と言われることが多い本です。
かなり分厚いので、持ち歩いて最初から最後まで読むような使い方にはあまり向きません。私は公式問題集を解いて分からなかったところをメモしておき、時間があるときにこの本でまとめて調べていました。
心電図検定2級のためだけに買うというより、試験後も心電図の辞書のように使える参考書が欲しい人に向いていると思います。
③マイスターチャンネル
同じく心電図検定2級に合格した知人に勧めてもらい、YouTubeの「マイスターチャンネル」も利用しました。
私は普段の業務で心電図を見る機会が減っていたので、とにかく波形を見る量を増やしたいときに動画が役立ちました。机に向かって参考書を開かなくても勉強できるので、仕事をしながら試験対策をする人にも取り入れやすいと思います。
私の場合は、公式問題集と参考書をメインにして、動画は補助的に使いました。
試験会場でよく見かけた問題集|2・3級合格をつかむ心電図問題集160
私自身が今回の試験対策で使った問題集ではありませんが、試験会場でよく見かけたのが『2・3級合格をつかむ心電図問題集160&とことん解説』です。
私が使った公式問題集は、問題数がもう少し欲しいと感じたので、「公式問題集を解き終わったあと、さらに問題演習をしたい」という人は、こうした問題集を追加するのも選択肢だと思います。
ただし、私は実際にこの本を使って勉強したわけではないため、内容についての詳しいレビューはしていません。試験会場でよく見かけた問題集として紹介しておきます。
実際にやった心電図検定2級の勉強法
私の勉強は、公式問題集を解く→分からないところを調べる→もう一度波形を見るという流れが中心でした。
まず公式問題集を解いて、自分が分かっていないところを確認します。間違えた問題や曖昧だったところは『心電図の読み方パーフェクトマニュアル』で調べ直しました。
文章を読んだだけでは波形のイメージがつかみにくいところは、マイスターチャンネルも利用しました。参考書だけを最初から最後まで読むというより、問題を解きながら必要な知識を補っていくような勉強の仕方です。
試験が近づいてからは、新しいことをどんどん覚えるよりも、一度間違えた問題や苦手な波形を繰り返し確認するようにしていました。
心電図は知識だけ覚えても、実際の波形を見たときに「あれ?」となることがあります。私の場合は、短期間でもできるだけ多くの波形を見ることを意識したのがよかったと思います。
心電図検定2級にデバイダーは必要?実際に持って行きました
私は心電図検定2級の受験に合わせて、心電図デバイダーを購入して持って行きました。
普段はパソコン上で心電図を見ているので、仕事でデバイダーを使うことはほとんどありません。受験前に使い方を確認した程度でしたが、試験には持って行ってよかったと思っています。
問題に出てくる心電図は、参考書に載っているような分かりやすい波形ばかりではありません。波形を確認するときの補助として使えたので、私は役立ちました。また、大量の問題を解くので、頭を使わず視覚的に情報を得るのにも有利だったなと感じています。
ただ、デバイダーがなければ2級を受けられないというものではありません。「普段使っていないけれど、買った方がいい?」と迷っている方は、私は持って行ってよかった、という一例として参考にしてください。
心電図検定2級の合格率は?何割正解すれば合格できる?
日本不整脈心電学会が公表している2025年度(第11回)の心電図検定2級の合格率は、62.7%でした。
受検者7,391人のうち、合格者は4,637人。約10人に6人が合格していますが、反対に約4割は不合格となっています。
ちなみに、同じ年の合格率は3級が76.8%、1級が49.0%でした。2級になると3級より合格率が下がっており、しっかりとした試験対策が必要なことが分かります。
では、2級は何割正解すれば合格できるのでしょうか。
残念ながら、具体的な合格点や正答率は公式サイトで確認できませんでした。「6割取れれば合格」といった情報を見かけることもありますが、それを確実な合格ラインとして考えるのは避けたいところです。
日本不整脈心電学会によると、2級は「心電図の中等度~高度な判読力」が求められるレベル。12誘導心電図を中心に、基本的な所見や不整脈、虚血性変化だけでなく、疾患に伴う心電図変化やペースメーカ心電図なども出題されます。
私も実際に受験してみて、基本的な知識を押さえるだけではなく、さまざまな波形を見て判読に慣れておくことが大切だと感じました。
心電図検定2級を実際に受けて感じた難易度
私が2025年に心電図検定2級を受けたときは、体感としては普段取り組んでいるサーベイに近い難易度だと感じました。
問題文からある程度推測できるものもありましたが、もちろん「これは迷うな」という問題もありました。私の場合は、公式問題集や参考書で基本を確認しながら、いろいろな波形を見ておいたことが役立ったと思います。
意外と大変だったのが、50問を続けて解くことでした。
最初は順調に進んでいたので「時間は余裕そう」と思っていたのですが、後半になるにつれてペースが落ち、最後は少し慌てました。普段、心電図を50問まとめて解くことなんてほとんどないので、思っていた以上に疲れます。
知識を増やすことはもちろんですが、本番前には問題集をある程度まとめて解いて、時間配分にも慣れておくと安心だと思います。
なお、これはあくまで私が2025年に2級を受験したときの体感です。出題内容や難易度は回によって変わる可能性があるので、ひとつの受験体験として参考にしてください。
心電図検定2級に落ちたら恥ずかしい?
私が受験前に少し気になっていたのが、「今さら心電図検定2級を受けて、落ちたら恥ずかしいな」ということでした。
生理検査室である程度経験を積み、新人さんに教える立場にもなっていたので、余計にそう感じていたのだと思います。
そんな私にとって受験のハードルを下げてくれたのが、職場に受験することを伝えなくても、自分で申し込めたことでした。
私が2025年に受験したときは、職場の上司に受験の許可をもらったり、申込書にハンコをもらったりする必要はありませんでした。「とりあえず受けてみよう」と、自分のタイミングで申し込めたのは気持ち的にもラクでした。
もちろん、別に心電図検定を受けることを隠す必要はないのですが、「受けます!」と職場で宣言して、もし落ちたらちょっと恥ずかしい……という人もいるのではないでしょうか。私はそうでした。
でも、実際に勉強を始めてみると、心電図はやっぱり奥が深いです。普段の業務で見慣れている波形があっても、試験問題として出されると迷うこともありました。
今振り返ると、合否だけを気にして受験をためらうよりも、試験をきっかけに一度きちんと心電図を勉強し直せたこと自体がよかったと思っています。
私は2級に合格できましたが、「臨床検査技師だから簡単」「経験年数が長ければ受かる」という試験ではないと思います。心電図に少し自信がなくなっている人こそ、勉強をやり直すきっかけとして受験してみるのもひとつだと思います。
心電図検定2級を受けてよかった?
結果として、私は心電図検定2級を受けてよかったと思っています。
合格できたこともうれしかったのですが、それ以上に、試験をきっかけに心電図をもう一度きちんと勉強できたことが大きかったです。
心電図を見る機会が以前より減り、「前はもう少し分かっていたはずなのに」と感じていたところから、問題集や参考書を使って知識を整理し直すことができました。
では、このまま1級も受けるかというと……今のところは少しお休みするつもりです。
心電図は勉強すればするほど奥が深く、1級、さらにマイスターまで目指すのも面白そうです。ただ、私は心エコーをはじめ他にも勉強したい循環器検査があるので、しばらくはそちらを優先しようと思っています。
それでも、心エコーと心電図の両方をもっと深く理解できたら面白いだろうなと思うので、余裕ができたらまた挑戦するかもしれません。
まとめ|心電図検定2級は勉強し直すきっかけにもなった
心電図検定2級を受験する前は、「今さら落ちたら恥ずかしいな」と迷っていた私ですが、結果的には受験してよかったです。
私の場合は約1か月前から勉強を始め、公式問題集を中心に、参考書や動画を使って苦手なところを確認していきました。
心電図検定2級を受けようか迷っている方は、合格することだけでなく、一度きちんと心電図を勉強し直すきっかけとして考えてみてもいいと思います。
心電図検定の合格率や各級の難易度、受験資格、申し込み方法などは「心電図検定の合格率は?試験日・難易度・受験資格を解説【2026年】」でまとめています。
これから勉強を始める方は、自分のレベルに合った参考書や問題集を用意するところから始めてみてください。



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